旅の準備で欠かせないもののひとつ、宿選び。観光大国であるタイは、超高級5つ星ホテルからおしゃれなゲストハウスまで、実に様々な種類の宿があります。試しに予約サイトで「バンコク ホテル」「バンコク ゲストハウス」と検索すると、バンコク市内だけでもたくさんの宿がヒットします。
その膨大な数の中から選ぶわけですが、実際に泊まってみると「想像と違った」「トラブルに巻き込まれてしまった」という人も。
そこで本記事では、タイ国内で様々な宿に宿泊してきたまちゃこの経験から、誰でもすぐに実践できる失敗しない宿選びのコツを7つご紹介します。
国内外旅行問わず、旅の準備の中で宿選びは得意分野。自分で満足するのはもちろん、ありがたいことに同行者にもよく褒めてもらえます!
このポイントを押さえるだけで宿選びに失敗してしまうリスクを下げることができるので、ぜひ参考にしてくださいね。
絶対に譲れない条件を決める
予約サイトを開いて検索をする前にまずは、今回の旅における絶対に譲れない宿の条件を決めましょう!漠然と探し始めるのも悪くはありませんが、ここで条件を決めておくだけで後の宿探しがだいぶスムーズに進みます。
このときのポイントは、「細かく設定しすぎない」こと。あまり細かく設定しすぎてしまうと選択肢がかなり少なくなってしまうので、ざっくりと3つ程度決めておくといいです。
ちなみに、普段まちゃこが宿選びをするうえで重要視しているポイントはこちら。
部屋の清潔さ
東南アジアの宿と聞くと小汚いといったイメージを持つ方も少なくありませんが、タイを訪れたことがない方が想像しているよりもタイの宿は基本的にきれいなので、そこまで心配する必要はありません。
しかしそうは言っても、この「きれい」「清潔」の基準は人それぞれ。私は必ず予約サイトの写真とクチコミを見て、自分の基準に合った清潔さかどうかを判断しています。
判断に迷う場合は、クチコミで投稿されている写真を確認します。当たり前ですが、宿側が載せている写真はどれもいいものばかり。実際に宿泊したお客さんが撮った写真はリアルなので、それを見て判断することもあります。
口コミは宿選びをするうえでとっても重要!クチコミの重要性や見方のコツは後ほど詳しくご紹介します。
スタッフの対応
宿選びをする中でこちらを意識する方はあまりいないと思います。そもそも、「スタッフの対応の良し悪しなんて何で確認したらいいの?」と思いますよね。ズバリ、これもクチコミです。
過去に宿泊してきた中で、「宿は良かったけれどスタッフの対応がいまいちだった」ということもありました。そんなことがあると、せっかくの旅も楽しくなくなってしまいますよね。
また、旅先で体調を崩した経験もあるのですが、このときは本当に宿のスタッフに救われたこともあり、スタッフの対応の良し悪しは宿選びの重要なポイントのひとつになっています。
1泊あたりの予算を決める
次に、宿泊費の予算を決めます。これは、その時々の旅のスタイルとレートの状況によって前後します。
例えばまちゃこの場合、長期滞在のときはなるべく1泊あたりの料金を抑えゲストハウスに宿泊しますが、ハネムーンなど記念の旅だったり、「ここに泊まりたい!」という目的が明確なときは5つ星ホテルに泊まることも。
このように、その都度旅の目的や宿泊スタイルが変わるので、予算ももちろん大きく変わってきます。実際、ゲストハウスに宿泊した際の予算は1泊ひとり約1500~3000円程なのに対し、ホテル泊を繰り返していたハネムーンのときはひとり約1万円でした。
ちなみにタイでは部屋に対して料金が設定されていることが多いので、一人でも二人でも料金は基本的に変わりません。
また、人気シーズンの乾季(11月~2月頃)は宿の料金も上がり、反対に、観光客が減る雨季(6月~10月頃)は高級ホテルが半額以下になることも珍しくないので、訪れる時期に合わせて予算を変えるようにしています。
宿検索は複数サイトで行う
宿予約サイトと言えば、agoda(アゴダ)、Booking.com(ブッキングドットコム)が有名どころ。人によってどちらを使うか好みが分かれるところですが、今この記事を見て下さっている方は、どちらも使いましょう!
どちらにもメリットデメリットがあるので、どちらかひとつだけを使うのではなく、うまく使いこなすことでお得に泊まることもできます。
料金 | 宿泊施設の数 | クチコミ | |
agoda | ・Booking.comより安いことが多い ・セールが多い | ・Booking.comに未掲載の宿多数あり | ・比較的易しい |
Booking.com | ・アゴダに比べて若干高め | ・agodaにあるもので未掲載の宿多々あり | ・比較的厳しい |
これだけを見ると、安くて掲載宿の多いagodaの方が良さそうな感じがしますが、Booking.comはクチコミが厳しい印象のため、アゴダより参考になる場合が多い。
私はいつも両方のサイトで調べて気になる宿をピックアップし、安い方で予約をしています。また、もしどちらか一方のサイトで「完売」「満室」となっていても諦めないでください!もう一方のサイトで調べてみると空きがある場合もあります。
これで予約できたことが何度かあります。もちろん、どちらも満室なこともありますが、可能性は捨てたくないですよね!
agodaもBooking.comもアプリがあり、そこから予約確認もできるのでとても便利です。個人的にはパソコンの方が調べやすかったので、外出先など隙間時間で探すときはアプリ、自宅でゆっくり時間をかけて探すときはパソコンと使い分けています。
必ずクチコミを見る
これはきっと多くの方がしていることですが、気になる宿を見つけたら必ずクチコミを見ましょう。しかし、ただなんとなく見ればいいわけではありません。サイトによって投稿されている内容が違ったり、先ほどご紹介したように、アゴダよりBooking.comの方がクチコミが厳しい傾向にあったりと、内容も質も様々。
まちゃこ自身宿選びを繰り返す中で、クチコミの確認方法にもコツがあることを見つけました。
Googleのクチコミ確認は忘れずに
宿選びの失敗リスクを少しでも下げたければ、先に紹介したagodaとBooking.comの他にGoogleのクチコミも必ず見てください。予約サイトには載っていないものを見ることができます。
わざわざ予約サイトにアクセスをして細かいアンケートに答えるより、Googleの方がクチコミ投稿の手間も少ないため、こちらにだけ投稿する人もいます。
確認方法はとても簡単。Googleで宿の名前を入れて検索をすると、その宿の概要や経路案内の情報が表示されるので、星マークと数字がその施設やホテルの平均評価です。その横にあるカッコ内は今まで投稿されたクチコミの数。そこから更に詳しく見る場合は、赤丸で囲まれたクチコミ部分をクリックします。
こちらのチェンマイ空港の場合、平均評価が星4.2と高く、今までに投稿されたクチコミの数も6000件を超えていますね。
このGoogleレビューは宿だけでなく飲食店や観光施設、公共施設など実に様々なクチコミを見ることができ、旅で大活躍してくれるので覚えておくと便利です。
そして、宿の評価もここでしっかりと確認をします。もし宿の名前入れてもヒットしない場合は、英語表記を調べて英語で検索をしてみてください。(例:マッカチーバホテル→Makkachiva hotel)そうするとほとんどの施設や宿はヒットします。
平均評価が高い=いい宿ではない
クチコミを判断材料にしている方の場合、「いいクチコミが多いから安心」「平均評価がいまいちだからあまりいい宿ではないかも…」と思っている方も少なくありません。もちろん、平均評価とは今まで投稿されたものの平均なので、ひとつの判断材料にはなります。
しかし、あくまで平均です。実際内容を見てみると、低評価と高評価が両極端であることも珍しくありません。中には、クチコミが書かれておらず星で評価だけをつけただけのものたくさんあり、それが平均値をあげている、という宿もありました。
例えば、10段階評価で平均評価8.5の宿Aと9.5の宿Bがあったとします。一見、後者を選びたくなるところですが、待ってください。
クチコミを見てみると、宿Aはズバ抜けていい評価もなければ悪い評価もない。「可もなく不可もなく」といった印象。対して宿Bは、一見いい評価が並んでいるように見えるものの、低評価も目立つ。しかし、いい評価もあるので平均値は上がっている。
この場合、平均評価がいいという理由で宿Bを選んだとしても、低い評価に書かれている内容に自分が当たってしまう可能性があります。対して宿Aの場合、際立って悪い内容のクチコミがないため、ストレスなく過ごせる可能性もあるのです。
日本人のクチコミ、評価をあてにし過ぎない
旅初心者さんや宿選びを失敗しがちな方に多いのが、日本人のクチコミをあてにし過ぎているパターン。タイに限らず、海外の宿に寄せられているクチコミは英語を始め様々な言語で投稿されています。そんな、何が書いてあるか分からない中で日本語を見つけたときはもう、それがその宿の評価の全てに見えますよね。
ただ、ここでひとつ注意をしてほしいのが、日本人の方が書いているクチコミは良くも悪くも日本人感覚だということ。特に低い評価をつけている内容でありがちなのが、「エレベーターがなかった」「スタッフのやる気が無い」といった、日本では当たり前な設備や対応がなかったというもの。
タイのゲストハウスの場合、エレベーターがないことも多く、過去にチェンマイで宿泊した5つ星ホテルでさえもエレベーターが付いていなかったことがあります。スタッフがスマホを触っていたり、壁にもたれかかって雑談をしていることも日常茶飯事。そんな緩さもタイの魅力のひとつなんです。
そのため、日本語のクチコミや日本人が評価したレビューを当てにし過ぎた結果、本当は素敵な宿にも関わらず、知らず知らずのうちに逃してしまうこともあります。
ちなみに、日本語でいいクチコミがたくさん書かれた宿を利用したこともありますが、常に日本語が聞こえ、日本人とばかり会う環境がストレスで居心地はイマイチでした。
日本語で書かれたクチコミはあくまで参考程度に留めるのがポイントです。
評価の低いレビュー内容を必ず見る
どの宿のクチコミも必ず、評価の低い順に並べ替えましょう。そして、評価の低いクチコミの内容を確認してください。
これ、結構重要です。
低評価をつける方は何かしらその理由を残している場合が多く、その宿のマイナスポイントを教えてくれます。「スタッフの対応がイマイチだった」「部屋が汚かった」など内容は様々ですが、敢えて低評価に目を向けることで、客観的にその宿を見ることができます。
良いクチコミはやはり良いことしか書いていないことがほとんど。それだけを見て宿選びをしてしまうとこうした隠れた部分に目が行かず、結果、ここで書かれていたマイナスポイントに当たってしまった際、「失敗した」と感じてしまうわけです。
評価の低いクチコミ内容が似ている宿は注意
クチコミの内容は様々ですが、評価の低い順にして見たとき、その内容が似ている宿は注意してください。例えば一定数評価の低いクチコミがあったとしても、書かれている内容がバラバラであればその人の感じ方次第な部分が大きいのですが、同じようなことが書かれいている場合はその内容に自分が当たってしまう可能性が高くなります。
但し、寄せられているネガティブコメントの内容が「個人の好みの問題」である場合はその限りではありません。
例えば、タイで宿探しをする中でよく見かけるのが、「マットレスが固かった」というもの。これが結構マイナス評価に繋がっている宿を見かけるのですが、まちゃこ的には気にならないのでこういう場合は評価が低くても候補に入れています。
マットレスが固いと言われている宿に泊まったことがありますが、個人的には全く気になりませんでした。もちろん、それで寝付けない方や腰を痛める方もいるので好みの問題ですが、ネガティブレビューの内容が自分の気にならないものであれば大丈夫です!
「キャンセル無料期間」をうまく活用する
気になる宿をいくつかピックアップしたら、キャンセルポリシーを確認しましょう。ほとんどの宿はキャンセル無料期間が定められており、その期間前にキャンセルをすれば料金が発生しないことが多いです。迷っている間に予約が埋まってしまったということがないように、ひとまず予約して部屋を押さえてしまうのが安心。アプリを使えば予約も取り消しも簡単にできるので便利です。
確認するポイントは2つ。
1つ目は、キャンセル無料期間。これはアゴダの予約画面ですが、この場合2023年9月25日まではキャンセルが無料です(※9月26日の前日まで無料とあるので読み間違いに注意)。この期間前にきちんとキャンセルをした場合、特に費用は発生しません。
2つ目は、支払いのタイミング。今予約をしても支払いは9月24日となっています。これは宿によりけりなのですが、キャンセル無料期間が定められていても支払いは先に済ませなければいけない場合もあります。
キャンセルしたのに返金されなかった!ということは避けたいため、まちゃこは支払い期限が先のプランを選ぶことがほとんど。トラブルが発生すると問い合わせがとても面倒なので、リスクをなるべく避けています。
このように一旦部屋を押さえておくことで、安心して宿探しを進められます。特にコムローイや年末年始など、人が集まる時期はいい宿からすぐに埋まっていくため、旅慣れている人はこの技を使っています。但し、必要以上に予約をしないことと、キャンセルを忘れることが無いよう気を付けましょう!
チャット機能を活用する
予約サイトには、宿泊前に確認しておきたいことやリクエストなどを気軽に送れるチャット機能があります。基本的には宿の紹介文に色々な情報が載っていますが、「ドライヤーはあるの?」「事前に荷物だけ預けることはできる?」など、些細なことでも気軽に聞けるのでとても便利です。
まちゃこはこのチャット機能をフル活用していて、宿泊に関することだけでなく、北部の田舎へ行くときはタクシーの相談などを事前にすることもあります。
使い方はとっても簡単。こちらはアゴダを利用した際の宿情報のページです。気になる宿を開き下の方へスクロールをすると、「宿泊施設へ問い合わせる」のボタンが出てくるので、ここからチャットを始めることができます。
言語は英語で大丈夫ですが、分からない方はGoogle翻訳などを使ってコピーしたものをそのまま貼り付けましょう。まちゃこも英語は全くわからないので、Google翻訳に頼りきりです。きっとおかしな綴りやニュアンスになっているんだろうなと思いつつ、正解も分からないのでそのまま送ってます!
迷ったときは日系ホテルを選ぶ
色々探したけれど、結局どこがいいのか分からない!という方や、海外のホテルで言葉や衛生面、食事などの心配が拭えない方は、日系ホテルを選びましょう。バンコクには日系ホテルもあり、日本語も通じます。
ソラリア西鉄ホテルバンコクという日系ホテルに泊まったことがありますが、日本のテレビが見れたりウォシュレット付きのトイレがあったり、日本語も通じるのでとても安心して使えましたよ。
また、家族連れの方や年配の方がいらっしゃる旅行の際は、日系ホテルにしておけば朝食も日本食を味わえるので日系ホテルがおすすめです。通常のホテルの場合、タイ料理や洋食メインになるのでこれは非常にありがたいポイントです。
失敗しない宿探しはコツを押さえるだけ
簡単なようで意外と失敗しがちな宿選び。泊まってみて初めて分かることもありますが、「ただ寝るだけ」という方も、「ホテルステイを存分に楽しみたい」という方も、ここでご紹介したコツを押さえるだけで宿選びの失敗リスクをグッと減らすことができます。
タイはお得に良いホテルに泊まることもできますし、日本にはないようなおしゃれなゲストハウス滞在を楽しむこともできる場所です。旅のスタイルや予算、目的に合わせて宿選びからぜひ楽しんでください!
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